羽生結弦 地元・仙台に感謝「みなさまの心が1つになるような存在になれたら」

[ 2018年7月2日 13:32 ]

凛々しい羽織袴姿で首相官邸に入る羽生結弦選手(撮影・長久保 豊)
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 平昌五輪のフィギュアスケート男子で連覇を達成した羽生結弦(23)が2日、官邸で行われた国民栄誉賞授与式に出席し、授与式に羽生は凛々しい紋付き袴姿で登場。安倍晋三首相(63)から表彰状や盾を受け取った。

 羽生は2014年ソチ五輪でフィギュア日本男子初の金メダル。昨年11月に右足首に大ケガを負いながらも復活し、2月の平昌五輪はフリーで4度の4回転ジャンプを跳ぶこん身の演技で再び金メダルに輝いた。フィギュア男子の五輪2連覇は66年ぶりの快挙だった。

 羽生は11年には出身地の仙台市のリンクで練習中に東日本大震災が発生し、避難生活を送った。苦難を乗り越えた偉業が国民に感動を与えたことも評価された。4月22日に仙台市で行われた祝賀パレードでは、市民やファンら約10万8000人が沿道を埋め尽くした。

 地元・仙台への思いを聞かれ、「僕は仙台のスケートリンクで当時、練習中に被災して、それから本当にたくさんの方々にご支援していただき、さまざまな形でもお力をいただいた。そういった意味で、被災地の方々からも応援されていた立場だからこそ、やはりみなさんの力になればという思いで今もいる」とコメント。「僕は何かを作ったり、直接的に何か手助けできる立場ではないので、本当に実質的な復興の力にはなれていないかもしれないけど、スケーターとしてフィギュアスケートをやっている人間として、やっぱり自分のスケートだったり、自分がこうやって国民栄誉賞をいただいたことで、少しでも希望を抱けるようなきっかけだったり、自分を通じてみなさまの心が1つになるような存在であったり、そういうふうになっていきたい」と続けた。

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