秋吉、上位進出で全米プロの切符狙う 勢い味方に“欲全開”!

[ 2018年6月13日 05:30 ]

全米オープン ( 米・ニューヨーク州サウサンプトン シネコックヒルズGC=7445ヤード、パー70 )

8月の全米プロ出場権獲得へ気合十分の秋吉
Photo By AP

 男子ゴルフの海外メジャー第2戦、全米オープンは14日から4日間、当地のシネコックヒルズGC(7445ヤード、パー70)で行われる。3週前のミズノ・オープンで日本ツアー初優勝を果たした秋吉翔太(27=ホームテック)は同じ海外メジャー初挑戦の星野陸也(22=フリー)と9ホールをラウンド。世界最高峰の舞台に足を踏み入れたことで、新たな“欲”が湧いてきたようだ。

 人間の欲には際限がない。人生初体験となる海外メジャーの開幕を前に秋吉が新たな目標をぶち上げた。

 「この大会で上位に入れば世界ランキングが一気に上がる。要は70人抜きすればいいんですよね」

 秋吉の現在の世界ランクは183位。70人では少々足りないが、念頭にあるのは同100位以内の選手が手中にできる8月の今季メジャー最終戦、全米プロ選手権の出場権。5月の全米オープン日本地区最終予選をトップ通過し、その6日後にはミズノ・オープンでツアー初優勝を飾って7月の全英オープンの出場権まで手にした。わずか1週間で27年間、縁のなかったメジャー切符2枚とツアー初V。3つの奇跡が重なった今の勢いならと考えるのも無理からぬ話だ。

 近年では15年の全米オープンで4位に食い込んだキャメロン・スミスがそれまでの世界ランクを167位から89位までジャンプアップさせている。とはいえこれはレアケース。世界ランク上位30人が勢ぞろいした世界最高峰のメジャーでのトップ5入りを果たすのは至難の業だが、「人より飛ばない分、曲がらない自信はある。意外とボクにはできるかな」と自信を口にした。

 静香夫人(26)が高知・明徳義塾高時代の同級生という世界ランク10位の松山らとこの日までに36ホールをラウンド。未体験のリンクスコースでいくつかの心得も学んだ。果たしてもう一つの奇跡は起こるだろうか。 

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2018年6月13日のニュース