SO松田力也 16日のイタリア第2戦に向け入念調整「気負わずいい準備をしたい」

[ 2018年6月13日 19:15 ]

16日のイタリア第2戦に向け、練習の最後にプレースキックの練習を行うラグビー日本代表の松田力也
Photo By スポニチ

 緊急事態は俺に任せろ!ラグビー日本代表は13日、東京都府中市で16日のイタリア第2戦(ノエビアスタジアム神戸)に向けて練習を行った。34―17と快勝した9日の第1戦では後半38分からの出場と“消化不良”に終わったSO松田力也(パナソニック)は、ユニット練習後にプレースキック練習を行うなど、3日後に向けて入念に準備。「チームの結果が最優先ですが(もっと長い時間)出たいですね。気負わずいい準備をしたい」とアピールした。

 14日には登録メンバー23人が発表されるが、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチは第1戦の結果や内容を受け「あれだけいいパフォーマンスをした後に、大幅な変更は難しい」とメンバー変更を最小限に留める方針を示している。ただ、この日午後の練習で、正司令塔の田村優(キヤノン)が右股関節付近を気にするそぶりを見せ、プレースキックの練習も見送った。症状は軽度とみられるが、場合によっては松田に出場時間増や先発機会が巡ってくる可能性がある。

 日本代表では2度、10番を背負っている松田だが、そのうちの1試合が昨年11月のオーストラリア戦だった。所属のパナソニックでは主に12番でプレーしていた影響もあり、ゲームを思うようにコントロールできず、試合も30―63で完敗した。一方で4月にはジャパンAで10番を背負い、ニュージーランド遠征で3試合に出場。司令塔としての感覚は研ぎ澄まされた状態にあり、7カ月前より自信を持って試合に臨める。

 5月28日に始まった宮崎合宿では田村と同部屋で1週間を過ごし「ここで何をするとか、どの状況でどのオプションを使うとか、いつもすり合わせている。よくコミュニケーションを取れています」と15年W杯経験者の先輩から多くを学んだ。第1戦では田村が出色のパフォーマンスを見せたが、遜色ないプレーを見せる準備は整っている。

 「プレーの落ち着きもそうですし、選択、質も見習って、抜かしていければいいなと思います」。日本を史上初の対ティア1連勝に導き、自身も田村に追い付き追い越す。

続きを表示

2018年6月13日のニュース