極真会館初セミコンタクトルール大会開催 80キロ以下級で中島千博がV

[ 2018年6月3日 19:08 ]

極真初のセミコンタクトの大会で18歳から34歳70キロ以下級で優勝した奥寺(左)と同80キロ以下級で優勝した中島
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 「I・K・Oセミコンタクトルール2018全国交流大会」は3日、エディオンアリーナ大阪で行われた。極真会館で初のセミコンタクトルールの大会で競技性と技術力の向上、安全性の確保のために防具を着用して開催されたもの。4月の全日本ウエート制で活躍した選手も出場した。18歳から34歳80キロ以下級では17年のウエート制軽重量級王者の中島千博(23)が初優勝した。

 決勝では竹岡拓哉(28)に素早い突きなどで圧倒。場外に逃げた反則を取られたものの、危なげなく技あり4本を奪い、優勢勝ちした。

 極真会館と言えば、フルコンタクトルールで顔面への突きの攻撃はないが、素手でのボディーへの正拳突きなどを認めるハードな戦いで有名だが、今回のセミコンタクトは顔面や体に防具をつけ、ローキックも禁止し、顔面への攻撃は寸止めでしかポイントは取れないルール。技あり4本、1本勝ちなどわかりやすく、安全面や競技性を重視している。優勝した中島は「違いますね。当てないようにしましたが、力が入って(顔面に)当たりました」と苦笑い。それでも「蹴りはフルコンタクトでも使うので後ろ回し蹴り入ったので」と今後に生かせる部分も見つかった。今後は「まだ無差別級の全日本で入賞したことがないので頑張りたい。入賞して来年の世界大会にも出たい」と初の入賞、そして、世界へ。夢が広がっていく。

 ▼松井章奎館長 もっと混乱するかと思ったが、予想に反してスムーズに進んだ。大分良かった。勝負もきっちりついたし、旗判定が少なかった。勝負はわかりやすいものでないといけない。極真空手に欠けているところで、フルコンタクトでも前向きに研究していかなければいけない。セミコンタクトは今年は今回だけか、場合によっては関東でも開催したい。来年はもっと増やしていけたらと思う。

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2018年6月3日のニュース