錦織、ティエムに敗れ8強ならず 全仏2年連続4強の“クレー巧者”に苦杯

[ 2018年6月3日 22:03 ]

全仏オープン男子シングルス4回戦に登場した錦織(AP)
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 テニスの全仏オープン第8日は3日、男子シングルス4回戦が行われ、世界ランキング21位で第19シードの錦織圭(28=日清食品)は、同8位で第7シードのドミニク・ティエム(24=オーストリア)と対戦。2―6、0―6、7―5、4―6で敗れ、2年連続の8強進出を逃した。

 1日の3回戦では地元のシモンを相手に1つのブレークも許さない完勝を収めた錦織だったが、この日の相手は全仏2年連続で4強入りとクレーコートでの強さを誇るティエム。第1セット第2ゲームで先にブレークを許すと、第7ゲームでもブレークを奪われて2―6で第1セットを落とした。

 第2セットも波に乗れない錦織。第1ゲームをラヴゲームでブレークされると、第3、第5ゲームでもブレークを許した。ティエムの力強いサーブと正確なスマッシュになすすべなく、0―6でこのセットも奪われた。

 第3セットに入り、自分のペースを取り戻した錦織。この試合初めてのサービスエースを記録するなど、ティエムに食らいついた。すると、6―5で迎えた第12ゲームでこの試合初めてのブレークに成功。7―5で1セットを奪い返した。

 反撃を開始した錦織だったが、第4セットもティエムは隙を見せず。第7ゲームで先にブレークを奪われ、4―6でこのセットを落として終戦。過去2戦全勝の相手だったが、今大会の優勝候補に挙げられる“クレー巧者”に苦杯を喫し、2年連続のベスト8入りを逃した。

 ▼ドミニク・ティエムの話 (錦織は)第1、第2セットと本調子ではなかったが、そこから上げてきた。最後も際どい勝負だった。

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