【玉ノ井親方 視点】遠藤、相手に応じながら攻められるようになった

[ 2018年5月18日 09:10 ]

大相撲夏場所5日目 ( 2018年5月17日    両国国技館 )

逸ノ城(左)を寄り切り3勝目を挙げた遠藤
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 遠藤は上体を起こさず、絶えず頭を逸ノ城の胸につけて取ったのが良かった。相手が強引な投げを打ってきても、きちんと頭を下げて、右の下手を引き付けていたからそれが効かなかった。

 好判断もあった。左上手を一度離して、前まわしを取り直した場面。普通は左上手を取ったらそのまま前に出る。上手を離すのは勇気が必要だったと思うが、逸ノ城が出てこないという読みもあったのだろう。下手を取って引き付け、相手の体を浮かせたことで向こうは力を出せなくなってしまった。

 今場所は自分の形がつくれなくても、相手の相撲に応じながら、攻められるようになった。それができるのも立ち合いの圧力が出るようになったから。そういう意味で、6日目の御嶽海戦も立ち合いがカギになる。(元大関・栃東)

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