松山後輩・比嘉 1差2位デビューも、1W破損に大ショック

[ 2018年5月18日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 関西オープン第1日 ( 2018年5月17日    兵庫県 小野東洋GC=7124ヤード、パー72 )

1差2位と好スタートを切った比嘉
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 ツアーデビュー戦の比嘉一貴(23=フリー)が6バーディー、2ボギーの68を出して2位発進した。元エリートアマは、今季の出場権を懸けた昨秋の予選会(QT)では3次で失格。この日は冷静なコースマネジメントでスコアを伸ばした。10年大会優勝の野仲茂(47=横浜CC)がボギーなしの5アンダーで首位に立った。

 バーディーまでの計算ができていた。比嘉のテーマは、グリーンを狙うショットで「120ヤード前後を残すこと」。6バーディーのうち4つが、その距離から。クラブは「一番止めやすい」という52度のウエッジだ。パー5でも1Wの第1打にこだわらず、52度勝負になるように距離を逆算してクラブ選択した。

 プロデビュー戦らしからぬ落ち着きの沖縄生まれは、日本アマで準優勝3回のエリート。だが、昨秋の3次QTでスコア誤記入で失格。今季のツアー出場の道が閉ざされた。東北福祉大学の先輩で、世界へ羽ばたいた松山英樹から「おまえは日本に限らず早く海外へ出ろ」とアドバイスを受けると、4月のアジア下部ツアーのバングラデシュでの大会に初出場で優勝した。1メートル58ながら「海外で4日間戦える体づくりをした」というがっしりした体が正確なショットを支えている。

 今大会は主催者推薦選考会(マンデートーナメント)を突破して出場。チャンスをものにして4アンダーの2位につけた。だが、ラウンド後の練習場で予期せぬ事態が起きた。1Wのヘッドが割れ、使用不可能に。隣にいた石川遼が「貸そうか?オレ、使わないから」と冗談で慰めたが、ショックは大きい。「2日目に替えが間に合うかどうか」。昨秋に続いてのトラブルに、ホープが立ち向かう。

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2018年5月18日のニュース