【玉ノ井親方 視点】鶴竜 鋭い踏み込み、安定感出てきた

[ 2018年3月22日 08:30 ]

大相撲春場所11日目 ( 2018年3月21日    エディオンアリーナ大阪 )

大相撲春場所11日目 逸ノ城(右)を寄り切り11連勝を決めた鶴竜
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 鶴竜は8日目くらいまではバタバタしている感じだったけど、この2日間は自分から踏み込んで、いい形で相撲を取れている感じだね。だんだん安定感も出てきた。

 逸ノ城戦も右下手、左上手を取るのが速かった。相手に左上手を取られても、頭をつけて付け入る隙を与えない。逆に逸ノ城は上手が深くて、腰が伸びたような形になった。横綱の左の引きつけも、ちょうど相手の肘のところに決まって、効果的だったよね。

 逸ノ城にすればもっと突っ張っていくとか、立ち合いで前に出ていくとか、工夫が必要だった。まともに組んでしまったら分は悪いよね。横綱はようやく調子が上がってきた感じだけど、勝負はここから。12日目の栃ノ心戦は、いかにまわしをうまく取れるかが、勝敗のポイントになるだろうね。(元大関・栃東)

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