至学館大・谷岡学長 栄氏“パワハラ報道”に見解「現実からかけ離れたもの」

[ 2018年3月9日 18:47 ]

2014年9月、世界選手権から帰国してメダルを手にする伊調と栄・全日本女子レスリング監督(当時)
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 レスリング女子五輪4連覇の伊調馨(33=ALSOK)が、日本レスリング協会の栄和人強化本部長(57)からパワーハラスメントを繰り返し受けたとする告発状が出された問題で、栄氏が監督を務める至学館大の谷岡郁子学長が9日、同大の公式サイトで声明を発表。「私たちは報道を現実からかけ離れたものと考えています」と大学側の見解を述べた。

 谷岡学長は「本学関係者並びに地元支援者の皆様へ」と題して声明を発表。「このたびは、本学関係者である伊調馨さんと栄監督に関する週刊誌の記事が発端となって、マスコミによる報道が日々続いていますが、私たちはこの報道を現実からかけ離れたものと考えています」と栄氏の“パワハラ報道”について大学側の見解を述べた。

 また、栄氏について「語気が荒いことがあっても、選手想いでパワーハラスメントなど考えられない人物でもあります」と説明。「至学館レスリング関係者やそれ以外の人々に陰湿な働きを行うことはないと信じています」とし、伊調についても「私たちが誇る卒業生であり、大切な存在です」と言及。「二人とも傷ついて欲しくないと思います」と願った。

 同大は7日にも声明を発表。栄氏の現状について「衝撃を受け心身が衰弱し、日常生活を送ることも困難」「今は安静療養が必要」と説明している。

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2018年3月9日のニュース