暁斗、飛躍復調で銀 通算50度目表彰台「凄くいい日になった」

[ 2018年1月21日 05:30 ]

ノルディックスキーW杯複合 ( 2018年1月20日    フランス・ジョーブ )

W杯複合個人第9戦で2位になり笑顔の渡部暁
Photo By 共同

 個人第9戦が行われ、渡部暁斗(29=北野建設)が2位となった。前半飛躍(ヒルサイズ=HS118メートル)で118メートルを飛び、123・8点で首位に立つと、2位に22秒差をつけてスタートした後半距離(10キロ)でも粘ったが、終盤にヤン・シュミット(ノルウェー)との一騎打ちの優勝争いに競り負けた。それでも表彰台は優勝した昨年11月の第2戦以来、今季3度目で通算では50度目となった。

 「風はとんでもなく強いし、雪も降っていて(スキーが)滑らない。そんな中で全行程を一人で走り切って表彰台に乗れた意味は大きい」と内容と結果に手応えをつかんだ。

 距離では4番手から追い上げたシュミットが背後にピタリとつけてきた。渡部暁は「後ろに回った方が断然有利」と理解しつつも「彼が前に出てスローダウンして3、4位に捕まるよりは僕が引っ張った方がいい」とハイペースでリードした。

 シュミットの作戦にはまって優勝を譲ってしまうのは織り込み済みだった。「けん制し合って4人で争うより、1位か2位を取る方が賢明」と割り切った。

 「表彰台より勝ちの数の方が大事」と50度目の節目については素っ気なかったが、自らの出来には納得している。日本のエースは「五輪やその後も続くシーズンに向け、凄くいい日になった」と、金メダルを目指す平昌五輪へ好感触を得た。

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2018年1月21日のニュース