葛西 2回目大失速も復調手応え「飛ぶ方向、力の伝え方はいい」

[ 2018年1月21日 05:30 ]

ノルディックスキー・ジャンプ男子フライング世界選手権 ( 2018年1月20日    ドイツ・オーベルストドルフ )

2回目の飛躍を終え、順位表示を見る葛西紀
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 ノルディックスキー・ジャンプ男子のフライング世界選手権は2日間、計4回で争う個人(ヒルサイズ=HS235メートル)の前半2回が19日に行われ、日本勢は小林陵侑(土屋ホーム)が207・5メートル、205・5メートルの合計386・4点で11位につけたのが最高だった。45歳の葛西紀明(土屋ホーム)は1回目に218・5メートルで6位だったが、2回目に123・5メートルと失速し、302・9点で27位。小林潤志郎(雪印メグミルク)は278・7点で28位となった。40人による1回目の上位30人が2回目以降に進出した。

 得意のフライングで落とし穴が待っていた。葛西は6位で臨んだ2回目に123・5メートルと大失速。順位は一気に27位まで落ち「全てが(悪い方に)かみ合ってしまった」と悔しさをにじませた。

 だが、復調に向かっていることは印象付けた。1回目は「ちょっと失敗した」と言うもののK点(200メートル)を18・5メートル越えた。課題の助走の速度は40人の中で最低だったとはいえ「飛ぶ方向だとか、力の伝え方はたぶんいいと思う」との収穫があった。平昌五輪で日本選手団の旗手を務める大ベテランは「流れをつかむために、いいジャンプをしたい」と気合を入れ直した。

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2018年1月21日のニュース