朝鮮視察団が韓国入り 五輪準備で初、公演協議

[ 2018年1月21日 12:30 ]

 韓国の平昌冬季五輪に際し北朝鮮が派遣する「三池淵管弦楽団」のヒョン・ソンウォル団長ら計7人の事前視察団が21日、南北を結ぶ朝鮮半島西部の京義線道路を通って韓国を訪れた。北朝鮮の五輪参加を準備する初の視察団訪問。ソウルやスケート競技会場がある北東部江陵の公演予定地を訪れ、日程や公演内容などを調整する見通し。

 ヒョン氏らは21日、ソウル北方都羅山の南北出入事務所を経由し、バスでソウル駅に到着した後、高速鉄道KTXに乗り江陵に向かった。

 北朝鮮は韓国側に20日からの視察団派遣を伝えていたが、19日夜になって中止を通知。理由を明らかにしないまま、20日に改めて派遣の意向を伝えた。

 ヒョン氏は女性音楽グループ「牡丹峰楽団」の団長として知られるが、北朝鮮は19日、視察団派遣を通知した際、三池淵管弦楽団の団長として韓国に伝えた。

 北朝鮮の音楽公演は体制を称賛するケースが多いが、芸術団派遣で合意した15日の南北局長級協議で北朝鮮は「統一を願う雰囲気に合わせ、南北でよく知られる民謡や世界的な名曲などで構成する」と説明。韓国側も純粋に芸術的な演目が望ましいと伝えた。

 南北は230人余りの北朝鮮応援団の派遣などでも合意している。北朝鮮は25〜27日に先発隊を派遣。選手団や応援団などは2月に入り順次、訪れることになっている。(共同)

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2018年1月21日のニュース