日馬、一両日中に書類送検 起訴求める「厳重処分」意見付ける

[ 2017年12月5日 05:30 ]

日馬富士
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 大相撲の元横綱・日馬富士(33)が平幕・貴ノ岩(27=貴乃花部屋)に暴行した問題で、鳥取県警は傷害容疑で一両日中にも元横綱を書類送検する方針を固めた。起訴を求める「厳重処分」の意見を付けるとみられる。

 捜査関係者によると、元横綱は秋巡業中の10月25日夜、横綱・白鵬(32=宮城野部屋)らモンゴル出身力士や地元関係者らと、鳥取市内にあるラウンジで会食。酒を飲んだ上で、白鵬が説諭していた際の貴ノ岩の態度に腹を立て、素手やカラオケのリモコンで殴打し、頭部に裂傷などを負わせた疑いが持たれている。

 元横綱は11月17日に東京・両国国技館で、今月2日には鳥取県警本部で任意の事情聴取を受けた。その際、暴行の事実を認め、素手やカラオケのリモコンで殴ったなどと説明している。県警は白鵬らの聴取内容と突き合わせ、事実関係に矛盾がないか最終確認していた。

 一方、貴ノ岩は10月29日に県警に被害届を提出。県警はラウンジの個室を現場検証し、会食に同席した白鵬らから当時の状況を聴き、事実関係や動機面を詰めていた。

 県警は、被害届が出ていることや貴ノ岩の処罰感情などを考慮し、厳重処分を付ける見込み。今後、地検は県警の意見を参考に起訴して正式な裁判を求めるか、略式起訴とするかなどを慎重に判断する。

 ▽警察が書類送検する際につける意見 起訴、略式起訴を求める「厳重処分」、起訴猶予を求める「寛大処分」、起訴・不起訴の判断を検察に委ねる「相当処分」、起訴を求めない「しかるべき処分」の4段階がある。警察は捜査の結論として処分に関する意見を記載し、検察はその意見を参考にした上で、最終的な判断を下す。

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2017年12月5日のニュース