IOC、ロシア選手団の平昌派遣禁じる 個人資格の参加は容認

[ 2017年12月6日 04:09 ]

 国際オリンピック委員会(IOC)は5日、スイスのローザンヌで開いた理事会で、国ぐるみのドーピングを理由にロシア・オリンピック委員会(ROC)を資格停止とし、来年2月の平昌冬季五輪への選手団派遣を禁じる処分を決めた。潔白を証明するなど一定条件をクリアした選手については、個人資格での参加を容認した。国旗や国歌の使用は認めない。

 ロシアで開催された前回2014年ソチ五輪で、同国による組織的な薬物投与や検体すり替えがあったとの疑惑が昨年浮上。世界反ドーピング機関(WADA)が調査で国主導の不正と認定した。IOCは昨夏のリオデジャネイロ五輪ではロシア選手の参加可否を各国際競技連盟に委ね、約280人のロシア代表選手が出場した。

 ロシアはソチ五輪でともに国別ランキングトップの金13個を含むメダル33個を獲得。だが、IOCが実施した同五輪の検体の再検査で違反者は25人に上り、金4、銀6、銅1のメダル剥奪が決まっている。

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2017年12月5日のニュース