穴井 逃げ切って今季初勝利、研修生時代過ごした滋賀で歓喜

[ 2017年7月24日 05:30 ]

女子ゴルフツアー センチュリー21レディース最終日 ( 2017年7月23日    滋賀県大津市 瀬田ゴルフコース西コース=6567ヤード、パー72 )

ツアー2勝目を挙げた穴井はボードを背に照れくさそうにバンザ〜イ
Photo By スポニチ

 単独首位から出た穴井詩(29=GOLF5)が70をマーク、通算11アンダー、205で今季初勝利を挙げた。17番でバーディーを奪い逃げ切り、昨年9月のゴルフ5レディース以来の通算2勝目。研修生時代を過ごした滋賀県で頂点に立った。川岸史果(22=加賀電子)、成田美寿々(24=オンワードホールディングス)は通算9アンダーの3位に終わった。

 10カ月ぶりのウイニングパットを沈めた穴井は喜びをかみしめた。「ショットの不安があって、初優勝の時より緊張しました」。平均飛距離257ヤードを誇るも、今季はショットが不調でトップ10入りはわずか2回。しかも、同組は同じ飛ばし屋の葭葉と川岸だった。心が揺れ動いて当然の状況ながら、冷静に2勝目をつかんだ。

 ボギーを叩き、首位に並ばれた直後の17番パー4だ。リーダーボードを一切見なかったが、勝負師の勘でここが正念場と察知。「(バーディーを)取らないと」と言い聞かせ、ピンまで83ヤードの第2打をウエッジで30センチにピタリ。逃げ切った。

 米国でのミニツアー転戦を諦め、帰国した10年前、研修生として働いたのが同じ滋賀県にある富士スタジアムGC。プロテストに合格するまでの1年間、3食付きの寮で暮らし、恵まれた練習環境で腕を磨いた。この日は、父・幸二さん(62)が観戦。「“負けようが勝とうが生きてりゃいいよ”と言ってくれる父の前で勝てたのがうれしい」。思い出の地で親孝行もできた。

続きを表示

2017年7月24日のニュース