越川に聞く 初戦で実感、ビーチは甘くない「危機感持ってやりたい」

[ 2017年7月24日 09:31 ]

東京五輪あと3年 なぜ?一流の肩書捨て夢追う転向アスリート

ビーチバレーへの思いを語る越川
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 5月末でインドアからビーチに転向した元全日本代表の越川優(33)に転向の理由や東京五輪への思いを聞いた。

 ―ビーチに転向した理由は?

 「ずっとインドアでやってきて、リオ五輪が一つの区切りだと思っていた。自分としてもメンバーから外れ、その先どうしようかなと考えていたとき、ビーチでチャレンジしてみないかという誘いがあった。悩んだあげく、ビーチは自分が頑張ればもう一度五輪にチャレンジできるというところで、出場の可能性を考えてビーチを選んだ」

 ―転向を決断したのはいつ?

 「昨年6月くらいに話をもらった。実際に決断したのは12月末。半年くらいはいろいろ考えていた。インドアのプレーヤーとしてもやっていたので、ずっと考えているわけにもいかない。そろそろリミットかなというので年末に決めて年明けすぐに発表した」

 ―何が決め手になった?

 「自分がこれからインドアで五輪にチャレンジするワクワク感より、ビーチで五輪にチャレンジするワクワク感の方が強かった。最終的な決定打はそこだ。チャレンジする自分に夢を見られるか見られないかだった」

 ―初戦の感想は?

 「そんなに甘くはないと思った。始めて1カ月で自分がどれくらいできるのか試したかった。実際ゲームに出るのは早かったと思うが、ビーチの世界を知るという意味でも出て良かったと思う」

 ―ビーチに向けた準備は?

 「5月の終わり頃から1カ月。もともと通用するとは思っていなかったし、ビーチをゼロから学ぶという感覚。すべてが初めてで、バレーボールを初めてやった小学生くらいの気持ち。いまはトレーニングにいくのがすごく楽しい」

 ―北京五輪メンバーの石島雄介とのペアの可能性はあるか?

 「周りが組んでほしいという声の方が大きいかもしれない。そうやって期待してもらっているのはありがたい。組めたら面白いとは思うが、それが現実になるかは自分たち次第。いまは自分たちが力をつけなくてはいけないというのが優先している」

 ―東京五輪出場までのイメージは?

 「やらなきゃいけないことはたくさんあって、一つずつクリアしていくしかない。一段飛ばしはできないし、一歩一歩進んでいく時間を人より短くしないといけないのは分かっている。危機感を持ってやっていきたい。出るだけだと意味はないし、そこで勝負できるところまで持っていきたいと思っている」

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