ナダル完勝!3年ぶり10度目V 初戦から1セットも落とさず

[ 2017年6月12日 05:30 ]

全仏オープンテニス第15日 ( 2017年6月11日    パリ・ローランギャロス )

3年ぶり10度目の優勝を果たし、声援に応えるナダル
Photo By 共同

 男子シングルス決勝で第4シードのラファエル・ナダル(31=スペイン)が3年ぶり10度目の優勝を飾った。第3シードのスタン・バブリンカ(32=スイス)に6―2、6―3、6―1でストレート勝ち。1回戦から1セットも落とすことなく、通算15度目の4大大会制覇で優勝賞金210万ユーロ(約2億5830万円)を獲得した。10日の車いすの部女子ダブルス決勝では、上地結衣(23=エイベックス)がシングルスとの2冠を達成した。

 赤土の王者が本来の場所に戻ってきた。しかも圧倒的な強さとともに。自らの庭とも言えるセンターコートで、ナダルはしばらく離れ離れになっていた優勝トロフィーを抱きしめた。

 フォアハンドの威力は往時と遜色なく、コートのどこからでも決定打を叩き込んだ。一方のバブリンカは2日前に4時間半超えの準決勝を戦い、さすがに動きが重い。ナダルはピンチらしいピンチもなく、一度もブレークを許すことなく完勝。1回戦から1セットも落とさずに優勝したのは08、10年以来3度目となった。一昨年は準々決勝でジョコビッチ(セルビア)に敗れ、昨年は左手首の故障で3回戦を前に棄権。失意の底からはい上がるため、昨季は10月からリハビリに専念した。同郷の先輩である元世界1位のカルロス・モヤ氏を新コーチにも迎え、チームに新たな風も取り込んだ。1月の全豪では決勝で盟友のフェデラー(スイス)に敗れたが「一番大切な大会」という全仏で再び歴史を刻んだ。

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2017年6月12日のニュース