ウエストブルック、年間トリプルダブル確定 55季ぶり史上2度目の快挙

[ 2017年4月8日 15:13 ]

サンダーのウエストブルック(AP)
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 NBAは7日に各地で9試合を行い、サンダーのラッセル・ウエストブルック(28歳)は敵地フェニックスで行われたサンズ戦で23得点、12リバウンド、8アシストをマーク。アシストが820を超えたため(802)、残り3試合に出場してすべて「0」に終わっても得点(31・7)リバウンド(10・7)アシスト(10・4)の3部門で2ケタの数字を残すことが確定した。

 リーグ単独最多となる42回目のトリプルダブルは逃したものの、「年間トリプルダブル」は1961年シーズンにオスカー・ロバートソン(当時ロイヤルズ)が30・8得点、12・5リバウンド、11・4アシストをマークして以来、NBAでは55シーズンぶり史上2度目の快挙。ただし試合は13連敗中のサンズに99―120(前半48―120)で敗れて快挙を白星で祝うことはできなかった。

 トリプルダブルの概念が確立されたのは1979年にレイカーズのマジック・ジョンソンがプロデビューを果たしてから。1960年代には記録として存在しておらず、ロバートソンは61年シーズン以外に「10・1リバウンド&9・7アシスト」「10・4リバウンド&9・5アシスト」「9・9リバウンド&11・0アシスト」「9・0リバウンド&11・5アシスト」とあと一歩でトリプルダブルを逃したケースが4回も存在している。3点シュートやアリウープというアシストを増産できるルールと戦術も存在しなかったこともあってロバートソンとの比較は難しいが、それでもウエストブルックが残した「21世紀版トリプルダブル」は後世にまで語り継がれる大記録となるだろう。

 東地区全体首位のキャバリアーズは主力4選手を休養させたホークスに100―114(前半50―52)で足元をすくわれて51勝28敗。レブロン・ジェームズ(32歳)は27得点を稼いだが、勝負どころの第4Qで22―31とリズムを失って敗れた。この結果、試合がなかった同2位セルティクスとのゲーム差は残り3試合となった段階で「1」となった。

 東地区全体5位のホークスは連勝で41勝33敗。ドワイト・ハワード(31歳)、デニス・シュルーダー(23歳)、ポール・ミルサップ832歳)、ケント・ベイズモア(27歳)の主力4選手を休ませた言わば「捨て試合」だったが、ティム・ハーダウェイJR(25歳)が22得点中15得点を第4Qに集中させ、今季途中でキャバリアーズからトレードで移籍してきたベテラン、マイク・ダンリビー(36歳)は4本の3点シュートなどで20得点を挙げて勝利に貢献した。

 東地区全体3位のラプターズは地元トロントで9位ヒートに96―94(前半53―43)で競り勝って49勝31敗。デマー・デローザン(27歳)が38得点をたたき出し、同4位ウィザーズに0・5ゲーム差をつけた。

 東地区最後のプレーオフ出場権を争っているヒートは手痛い黒星を喫して36勝41敗。同率で並んでいる7位ブルズ、8位ペイサーズとのゲーム差は「1」となった。

 なお西地区ではこの日ニックスに勝ったグリズリーズの7位が確定。プレーオフ1回戦では2位スパーズと対戦する。

 <その他の結果>

ピストンズ114―109ロケッツ、グリズリーズ101―88ニックス、スパーズ102―89マーベリクス、ナゲッツ122―106ペリカンズ、ジャズ120―113ティンバーウルブス、レイカーズ98―94キングス

 <東地区全体順位>

(1)*キャバリアーズ(51勝28敗)(2)*セルティクス(50勝29敗)(3)*ラプターズ(49勝31敗)(4)*ウィザーズ(48勝31敗)(5)ホークス(41勝38敗)(6)バックス(40勝39敗)(7)ブルズ(39勝40敗)(8)ペイサーズ(39勝40敗)(9)ヒート(38勝41敗)(10)ホーネッツ(36勝43敗)(11)ピストンズ(36勝43敗)(12)ニックス(30勝50敗)(13)76ers(28勝51敗)(14)マジック(28勝51敗)(15)ネッツ(19勝60敗)

 <西地区全体順位>

(1)*ウォリアーズ(65勝14敗)(2)*スパーズ(61勝18敗)(3)*ロケッツ(53勝26敗)(4)*ジャズ(49勝30敗)(5)*クリッパーズ(48勝31敗)(6)*サンダー(45勝34敗)(7)*グリズリーズ(43勝37敗)(8)トレイルブレイザーズ(39勝40敗)(9)ナゲッツ(38勝41敗)(10)ペリカンズ(33勝46敗)(11)マーベリクス(32勝47敗)(12)キングス(31勝48敗)(13)ティンバーウルブス(31勝48敗)(14)レイカーズ(24勝55敗)(15)サンズ(23勝57敗)

 *はプレーオフ進出が確定。ポストシーズンに参加できるのは両地区上位8チーム。レギュラーシーズンは82試合。

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