松山出遅れ35パット 調整不足でショットの切れ戻らず

[ 2017年4月8日 05:30 ]

米男子ゴルフツアーマスターズ第1日   ( 2017年4月6日    米ジョージア州オーガスタ オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ=7435ヤード、パー72 )

ティーショット後に天を仰ぐ松山(AP)
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 松山英樹(25=LEXUS)は1バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの76で54位と出遅れた。チャーリー・ホフマン(40=米国)が65で単独トップ。第1日は74で26位だった池田勇太(31=フリー)は第2日、4、6番でボギーも9番バーディーでハーフを終えて3オーバーとした。54位から出た谷原秀人(38=国際スポーツ振興協会)も1番でトリプルボギー、2番でボギーと苦しいスタートとなった。50位まで、あるいは首位と10打差以内の選手が決勝ラウンドに進む。

 オーガスタに15メートルを超える強風が吹き荒れた。しかし松山は悪条件を言い訳にせず「風は昨年(第2日)も吹いている。それは仕方ない。その中でうまくプレーできなかった」と自らを責めた。

 6番までパーを並べたが、7番でミスが出た。ドライバーショットを左の林に曲げた。第2打はグリーン右奥にこぼれた。ぎりぎりを狙ったロブショットが木に当たり手前カラーへ。そこから3打を要しダブルボギー。第2打を左の崖下に落とした8番パー5ではスーパーショットで3オンしたものの3パット。悪い流れを変えられないまま18ホールを終えた。

 「ショット(の感触)は良くないけど、その割にチャンスにつけられたのは良かった」。パーオン率は全体2位の77・8%。14番では4メートルにつけてバーディー。17番は3メートルのチャンスを築いた。尻上がりにアイアンが良くなったのは好材料だ。

 グリーン上では苦しみ合計「35」パットはワースト2位。ただ、バーディーパットの平均距離は約8・2メートルで“ベタピン”のチャンスは多くなかった。ショットに本来の切れが戻っていないためパット数が増えた面もある。

 前日は雷雨で練習場が閉鎖され、打ち込みができなかった。「雨だったので何もできなかった」と嘆いたが、調整不足もスコアに表れた形だ。

 世界ランキング4位、優勝候補として戦う6度目のマスターズ。オーバーパー発進は初日80を叩き予選落ちした14年以来2度目だ。首位とは11打差がついた。90年にニック・ファルド、05年にタイガー・ウッズが初日7打差から逆転優勝したのが18ホール終了後からの最大差逆転記録。グリーンジャケットに袖を通すには歴史的な猛チャージが必要だ。松山は「(首位との差は)大きいけど、いいプレーができればまだまだチャンスはある」と前を向いた。

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2017年4月8日のニュース