リオ五輪団体金の意地 加藤が総合初優勝「“試合筋”働いた」

[ 2016年10月16日 06:09 ]

体操全日本シニア選手権第2日 ( 2016年10月15日    東京体育館 )

男子個人総合で優勝した加藤凌平の床運動
Photo By 共同

 男子個人総合はリオ五輪団体総合金メダリストの加藤凌平(23=コナミスポーツ)が6種目合計89・400点で初優勝した。8連覇を狙った団体総合は2位に終わり、岡準平が個人総合2位、武田一志が同3位と活躍した徳洲会が8年ぶりの頂点に立った。4連覇中だった内村航平は腰痛のため欠場した。

 リオ五輪金メンバーで加藤がひとり気を吐いた。平行棒や鉄棒で着地を止めて15点台をマーク。「厳しい調整の中で最後まで大過失なく、よく演技を通せた」と合格点を与えた。帰国後もパレードや表彰などのイベントが続き、急ピッチでの調整を余儀なくされた。心身の疲れが抜けきれない中で「全然練習できなかったが、試合に来ると“試合筋”が働いてうまくコントロールできた」と本番力を発揮。チームメートの田中佑典は15位、山室光史は17位と五輪疲れで振るわず、団体戦は徳洲会に7・650点差の2位に終わった。11月には内村も復帰予定の全日本団体選手権が控えている。2年ぶりの王座奪回を目指して「金メダリストが4人いるチームで負けたくない。五輪に近い演技をしたい」と今大会の雪辱を誓った。

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2016年10月16日のニュース