サントリー小野 ジョセフHCの前で司令塔対決制した

[ 2016年10月16日 05:53 ]

ラグビートップリーグ第7節第1日 ( 2016年10月15日    柏の葉 )

<NEC・サントリー>前半、的確な判断でゲームをコントロールしたサントリーのSO小野晃征(中央)
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 5試合が行われ、サントリーは33―14でNECを下し、勝ち点32として2位をキープした。今秋の日本代表に招集されたSO小野晃征(29)が随所で好判断を見せてゲームを支配。代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(46)が視察した一戦で、同じく日本代表でNECの田村優(27)との“司令塔対決”を制した。ヤマハ発動機も開幕7連勝で首位をキープ。東芝は豊田自動織機に敗れ、優勝争いから後退した。

 御前試合でジャパンの10番候補が明暗を分けた。7―0の前半18分、相手インゴールが迫る中で、小野は不意を突いて左タッチラインへとキックパス。ジャンプキャッチしたWTB竹下が着地したところは、インゴール左隅だった。「完璧でした。アドバンテージが出ていたので一発狙っていた。蹴った瞬間、いいかもと思いました」と自画自賛のドンピシャキックパスでトライをアシスト。自ら1トライも、2度のノックオンが失トライにつながった田村との差は歴然だった。

 昨年のW杯では南アフリカ戦など勝った3試合でいずれも先発。今季はスーパーラグビーのサンウルブズには“積極的休養”で参加しなかったが、充電期間を経て再び代表への意欲を燃やす。一方でサンウルブズで10番を務めた田村が、今春の代表戦3試合は正SOを務めた。新指揮官もファンも注目の直接対決で、19年W杯の10番争いでまずは一歩リードした。チームは昨年9位。「いきなり優勝は難しい」と開幕7連勝にも冷静だが、1メートル71の司令塔が好調のチームを支えている。

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2016年10月16日のニュース