遼、初の2週連続Vへ2差2位 上体の力抜きショット改善

[ 2016年9月2日 05:30 ]

8番、バンカーから第3打を放つ石川

男子ゴルフツアー フジサンケイ・クラシック《第1日

(山梨県富士河口湖町 富士桜カントリー倶楽部(7524ヤード、パー71))
 568ヤードの17番パー5。石川が豪快なショット2発でギャラリーを魅了した。右ドッグレッグの打ち上げのホール。1Wで右の林ぎりぎりにドローボールを放ってフェアウエー中央に運ぶと、残り290ヤードから3Wを振り抜いてピン奥2・5メートルに2オン。イーグルパットは外れたが、5つ目のバーディーを奪った。

 「17番のティーショットはかなりいいショットだった。先週は振りにいっていたけど自然に振れちゃってる。ヘッドと体が同調している。ショットは尻上がりに良い感触になって打つのが楽しかった」と声を弾ませた。

 攻めの姿勢を貫いた。1番は同組の2人がフェアウエーウッドを握ったが、1Wで残り70ヤードまで飛ばしてバーディー発進。難しいアウトをパープレーで終えるとインで加速。590ヤードの15番でも残り270ヤードから3Wで2オンしてバーディー。217ヤードの16番パー3ではもう少しでホールインワンというショットで歓声を浴びるなどアイアンも切れを増した。

 「先週は上体に力みが入っていた。そこに気づけた。リラックスして良い速さでドライバーを振れた」。前週は優勝したものの、ショットは不調だった。上体の力みが原因だと分析した石川は前日のプロアマ戦後、練習場のバンカーの中でティーアップしてドライバーを打つ練習を行った。バンカーは足場が不安定なため自然と下半身に意識が集中して上半身の力を抜いて打てるからだ。その効果が早速表れた。

 コーチの父・勝美さん(59)は「先週よりショットは良かったが、スイングにはいくつか改善点がある。トータルでは60点」と辛口の評価だった。それでも68で回り2位発進。「3アンダーは悪くない。これを4日間続けられれば」。初の2週連続優勝もはっきりと視界に入った。

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2016年9月2日のニュース