大坂なおみ 日本人最年少18歳10カ月で全米3回戦進出

[ 2016年9月2日 05:30 ]

セットポイントを奪いトレードマークの金髪をなびかせて雄叫びを上げる大坂なおみ

テニス全米オープン第3日 大坂6―4、7―6段瑩瑩

(8月31日 ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター)
 女子シングルス2回戦で世界ランキング81位の18歳、大坂なおみが同103位の段瑩瑩(ダンエイエイ)(27=中国)を6―4、7―6で下した。全豪、全仏に続いて今年出場した4大大会全てで3回戦に駒を進めた。18歳10カ月での全米3回戦進出は、19歳4カ月の雉子牟田明子(87年)を抜く日本女子最年少記録。初の16強入りを懸けて、世界9位のマディソン・キーズ(21=米国)と対戦する。

 一度途切れた集中の糸を張り直した。第1セットを取った大坂は、第2セットも4―0とリード。「勝ったと思って安心しちゃった」と5ゲーム連取されてタイブレークにもつれ込んだ。

 浮足立ってもおかしくない場面で18歳は冷静だった。相手の猛攻にも「最後まで続かないと思っていたから、しっかり集中し直した」と落ち着いて構えた。タイブレークでは再びリズムを取り戻し、1メートル85の段瑩瑩とのパワーヒッター対決を制した。全豪、全仏に続く3回戦進出で、4大大会での安定感は際立っている。この日は段瑩瑩に「加油(頑張れ)」コールも起きたが、「私への声援じゃなくても楽しい。みんなが試合にのめり込んでるってことだから」と笑顔。そんなメンタリティーも大舞台で輝ける理由だ。3回戦に進めば、母・環(たまき)さんと姉・まりさんが初めて4大大会を観戦に訪れる予定になっていた。キーズとの次戦は4大大会で戦う勇姿を母と姉に初めて見せるチャンス。「負けそうだと思われている方がプレッシャーはない。きっと楽しい試合になる」と思い切り上位シードの壁に挑む。

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2016年9月2日のニュース