思い出は還暦土俵入り 白鵬 九重親方をしのぶ

[ 2016年8月2日 21:02 ]

九重部屋に訪れた白鵬

 大相撲で31度の優勝を誇った元横綱千代の富士の九重親方=本名秋元貢、北海道福島町出身=が7月31日に61歳で急死したことを受け、優勝37度の横綱白鵬が2日、夏巡業が行われた福井市で「一緒に(昨年5月に還暦の)土俵入りができたことが一番の思い出。太刀持ちを務め、間近で雲竜型を見られた」と在りし日をしのんだ。

 千代の富士は史上初めて通算千勝を達成し、最終的に1045勝を挙げた。現在、997勝の白鵬関は「私が1045勝に近づくことで千代の富士関のすごさ、偉大さを広めたい。そうして恩返ししたい」と語った。

 入門時、体が細かった白鵬は、体重120キロ台と小兵だった千代の富士の取り口をビデオで熱心に研究。「体重差をものともせず、大きい力士を次々と倒した。左前まわしを取る型をまねて、今では私の型としても身に付いた」と、しみじみと振り返った。巡業から帰京し、東京都墨田区の九重部屋へ弔問に訪れた。

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2016年8月2日のニュース