WADA ロシア問題、報告書公表でIOCに反論

[ 2016年8月2日 06:28 ]

 世界反ドーピング機関(WADA)のリーディー委員長は1日、ロシアの国ぐるみの違反隠蔽を認定した調査チームの報告書を7月18日に公表したことが「一部で問題視されている」とした上で、「リオデジャネイロ五輪を前に混乱を引き起こしたのは確かだが(報告書が)明らかにした新事実の深刻さを踏まえれば、すぐに公表すべきだったことは自明だ」と反論する声明を発表した。

 リオ五輪は開幕を5日に控え、ロシア選手の参加問題で混乱が続いている。国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は7月31日の記者会見で「こうした事態はIOCの責任とは考えていない。WADAが報告書を出すタイミングまでコントロールできない」と発言しており、WADAの声明はこれに反発したものとみられる。

 WADAはIOCが各国政府に呼び掛け、1999年に創設したドーピング取り締まりの独立機関。リーディー委員長はIOC副会長でもある。(共同)

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2016年8月2日のニュース