宇良 奇策連発は負担減のため「痛くないポイントでした」

[ 2016年7月19日 16:35 ]

大相撲名古屋場所0日目

(7月19日 愛知県体育館)
 いきなり土俵際から立ち合う“背水の陣”から、最後は居反り。十両の宇良が、阿夢露に敗れながらも奇策連発で、会場をわかせた。

 前日の石浦戦で右足首を負傷し「腓骨(ひこつ)筋損傷」と診断された宇良。今朝も痛みは残っていたが「出るしかない」と迷わず出場した。

 立ち合い、宇良は仕切り戦から大きく離れ、俵に足をかけてようやく手を付いた。どよめく会場。宇良にとては「俵に足をかけて足と地面の角度が斜め45度になるのが、ちょうど足首が痛くないポイントでした」と、足首の負担を考えての作戦だった。

 しかし、手負いの不利は否めず、最後は逆転を狙って得意の居反りも見せたが、阿夢露が押しつぶすように浴びせ倒した。

 勝った阿夢露は「びっくりした。(立ち合いまでは)どうしようかと考えていたけど、考えていたのと違った。まわしを取られたくなかったのかな」と、取組後も真意が分からず目を白黒させていた。

 宇良は7勝3敗と、勝ち越しは11日目以降に持ち越し。天風が1敗を守り単独でトップを走っている。

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2016年7月19日のニュース