白鵬、初の1場所で金星2個配給 つまずいて横転

[ 2016年7月19日 05:30 ]

はたき込みで勢(右)に敗れた白鵬

大相撲名古屋場所9日目

(7月18日 愛知県体育館)
 白鵬にとってはまさかの2敗目だ。過去9戦全勝の勢を相手に立ち合いで左上手を狙ったが「(相手の)さがりと一緒に(上手を)取ったから抜けた」と体が離れた。そして右張り手から二の矢を繰り出そうとした瞬間。土俵内に落ちていた勢のさがりを踏んで左足を滑らせ、次いで右足親指が土俵に「入った」とつまずいて横転した。ショックでしばらく土俵上に座ったままの横綱は勢に片手を支えてもらってようやく立ち上がった。

 横綱在位54場所目で金星を与えた数はわずか12個目だが、1場所2個は初。今場所の朝稽古はこの日を含め既に3日休養に充てており、多少の疲労はあるのかもしれない。ただ5日目の宝富士戦の敗因は“攻め急ぎ”とはっきりしており、この日もアクシデントでの黒星で淡々と帰路に就いた。今場所は通算1000勝と38度目Vを見据えていたが、1000勝までは残り6勝。一番も落とせなくなった。

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2016年7月19日のニュース