谷原、中断にも耐えたイーブン発進「100点満点に近い」

[ 2016年6月18日 05:30 ]

第1Rの14番でバンカーショットを放つ谷原(AP)

米男子ゴルフツアー 全米オープン第2日

(6月17日 米ペンシルベニア州 オークモント オークモントCC=7274ヤード、パー70)
 谷原が初の全米オープンで本領を発揮した。イーブンパー、70で第1ラウンドを終え「大満足です。100点満点に近い」とうなずいた。

 初日は3度の中断を挟んで16ホールを消化した。インから出て11番パー4ではバンカーから寄せてパーを拾うなど、前半は1パットのパーが5回もあった。不運に見舞われたのは後半だ。1回目の中断から再開後の3番パー4、第1打が名物バンカー「教会の椅子」につかまった。第2打はフェアウエーに出すだけ。そこからピン右2・5メートルにつけた。ところが、パーパットの瞬間、2度目の中断を告げるホーンが鳴った。ストロークは乱れて球はカップをオーバー。思わず天を仰いだ。

 2時間23分の中断後、ボギーパットを沈めて7番まで消化したところで3度目の中断。その後サスペンデッドとなり暫定16位で発進した。

 そして翌日にプレーを再開。8番パー3ではピン4メートルに付けると、微妙な距離のパットを沈めて初バーディーを奪い、控えめにガッツポーズをつくった。最終9番はティーショットをバンカーに入れたもののパーを拾った。

 24時間以上もかけて18ホールを回ったが「37歳になればそういうことにも慣れている」と笑った。ピンチをしのぐ展開にも「耐えるのは性に合っている。ショートゲームは好きだし、自分の持ち味」と歓迎していた。

 日本勢で最も早くコース入りし、10日から練習ラウンドを計3ラウンドをこなした。コースから車で5分ほどの場所にある家を借りて宿泊。東北福祉大の後輩である松山を呼んでバーベキューを楽しんだり、長男・悠人くん(4)と動物園に行くなどリラックスする時間もつくった。周到な準備を実らせた。

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2016年6月18日のニュース