全米オープン開幕 6年ぶり出場の勇太ボギー発進も3番バーディー

[ 2016年6月17日 05:30 ]

第1ラウンド 12番でティーショットを放つ池田(AP)

米男子ゴルフツアー全米オープン第1日

(6月16日 米ペンシルベニア州オークモント オークモントCC=7280ヤード、パー70)
 メジャー第2戦が開幕した。池田勇太(30=日清食品)は12ホールを終えて3オーバーだった。谷原秀人(37=国際スポーツ振興協会)は11ホールを終えてイーブンパー。宮里優作(35=フリー)は11ホール終了時点で3オーバーだった。松山英樹(24=LEXUS)、谷口徹(48=フリー)は午後からラウンドする。

(ボギー発進/) 池田は苦闘が続いた。出だしの10番でティーショットを右に曲げてバンカーの縁、左足上がりの斜面に止まる不運に見舞われ、2オンできずにボギー発進。アプローチを寄せきれなかった12番は6メートルをねじ込みパーを拾ったものの、15番もパーオンできずにボギー。18番もスコアを落とした。

 9ホールを終えてフェアウエーキープ、パーオンともわずか1回。波に乗れないまま折り返し、2番でもボギーを叩いた。迎えた3番では1打目を左サイドの「教会のイス」と呼ばれる巨大なバンカーに打ち込んだものの、2オンに成功して初バーディーを奪った。

 6年ぶりの出場。渡米の際は大好きな映画「さらば あぶない刑事」を2回も観賞し気持ちを高めた。練習ラウンドでは飛ばし屋ダスティン・ジョンソンと回り「1Wの飛距離が以前、全英で回っていた時より(D・ジョンソンと)近くなっていてうれしい。やっていて楽しい」と成長も実感した。今季は国内ツアー2戦目パナソニック・オープンで優勝。春先から好調を維持していることも自信になっている。

 オークモントCC対策も準備してきた。粘り強い芝のラフでも抜けがよいヘッドが小ぶりのアイアンを投入。アンジュレーションがきつく速いグリーンを攻略するためパターも微調整。13日にシャフトを1インチ短く33・5インチにした。その後の2日間、練習を重ね「自分の感覚で打って、それ以上にいくことがなくなった」と好感触を得ていた。

 現在の世界ランキングは日本勢2番手の88位。今大会で上位に食い込めば大幅ランクアップが確実。現在圏内にいるリオデジャネイロ五輪出場や、全米プロ選手権出場もぐっと近づくだけに「ここを頑張るしかない。気合が入っている」と意気込んでいたが、難コースのわなにはまった。

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2016年6月17日のニュース