48歳谷口 筋トレ奏功で飛距離もアップ!2打差3位浮上

[ 2016年6月4日 05:30 ]

18番、絶妙なアプローチショットを放つ谷口

男子ゴルフツアーツアー選手権森ビル杯第2日

(6月3日 茨城県笠間市 宍戸ヒルズカントリークラブ西コース=7384ヤード、パー71)
 5位から出た谷口徹(48=フリー)が3バーディー、3ボギーの71と粘り、通算1アンダーの141で首位と2打差の3位に浮上した。卓越した小技とトレーニング効果で伸びた飛距離が難コースにマッチ。日本オープン(04、07年)、日本プロゴルフ選手権(10、12年)以来の国内メジャー3冠と節目の通算20勝目を目指す。11年大会優勝のJ・B・パク(34=韓国)が68をマークし、通算3アンダーで単独首位に立った。

 ベテランらしい粘りのプレーが光った。谷口は13番パー3で第1打を右の林に大きく曲げたが、木の横から左打ちでフェアウエーに戻し、残り30ヤードの第3打をピン2メートルにつけてボギーで切り抜けると最終18番でもグリーン右手前ラフからのアプローチをピンそば30センチに寄せてパーセーブ。通算アンダーパーは谷口を含めて4人だけとあって公式会見に呼ばれ「久しぶりだこんなところに来るのは~」と上機嫌だった。

 5月23日の全米オープン予選会を2位で通過した。だが、4人の通過者で唯一の40代は「僕以外は全員30代で新聞に48歳と書かれると老けた気分になる。女優の吉田羊みたいに“年齢非公表”って書いてください」と嘆き節。「若い頃と比べて体力の回復も遅い」とこぼすが、若手に負けないよう努力は惜しまない。昨年から本格的な筋力トレを開始。毎週月曜日はジムで2時間ほど汗を流す。筋肉がついて飛距離も増し「去年よりコースが短く感じる」という。

 国内メジャーは過去4度制しているが、ツアー選手権のタイトルはまだ手にしていない。「まだ2日目が終わっただけ」と冷静ながら、勝負師は12年以来4年ぶりの勝利に飢えているはずだ。

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2016年6月4日のニュース