国枝 完敗…3連覇ならず「絶対的な力がない」

[ 2016年6月4日 05:30 ]

車いすの部男子シングルス準決勝で敗退し、引き揚げる国枝慎吾

 テニスの全仏オープン第13日が3日、パリのローランギャロスで行われ、車いすの部はシングルス準決勝の男子で国枝慎吾(ユニクロ)がグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)に3―6、2―6で敗れ3連覇はならなかった。女子は第2シードの上地結衣(エイベックス)が準決勝でマリヨレン・バウス(オランダ)に6―7、7―6、1―6で敗れた。

 車いすの男子シングルスで3連覇を逃した国枝は「現状を突きつけられた。相当な練習を積まないとまずい」と危機感を募らせた。第1セット第2ゲームでブレークし、出だしは好調。だが相手の力強いショットに苦しみ、次々にサービスゲームを落とした。今年は全豪オープンで1回戦敗退。海外の若手も力を伸ばしている。「今の自分は絶対的存在ではなく、絶対的な力がないのも分かっている。こういう結果は右肘の手術を受けた時から覚悟の上。やっていくしかない」とパラリンピック3連覇への険しい道を見据えた。

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2016年6月4日のニュース