新人の三ケ島 3位発進!「トップ10以内に入りたい」

[ 2016年6月4日 05:30 ]

14番、バーディーを奪ってキャディーとグータッチする三ケ島かな

女子ゴルフツアーヨネックス・レディース第1日

(6月3日 新潟県長岡市 ヨネックスCC=6423ヤード、パー72)
 新人の三ケ島かな(19=ランテック)が4バーディー、1ボギーの69で回り、首位と6打差ながら3位と好スタートを切った。未勝利のP・チュティチャイ(30=タイ)が1イーグル、7バーディーで大会新の63をマークし、5打差をつけて単独首位に立った。アマチュアのアレクサ・パノ(米国)が11歳288日でツアー史上最年少出場記録を更新した。

 強気のパットが三ケ島の生命線だった。9番で1メートル、続く10番は2メートルを沈めて連続バーディー。14番は3メートルのバーディーパットを入れた。17番では残り25ヤードからチップインでスコアを伸ばした。

 「ずっとファーストパットがショートしていたけど、今日はオーバーで打てて、その返しを決められたので良い流れをつくれた」。12番では5メートルの下りのパーパットが残ったが、強めにヒットしてカップの向こう側の壁に当てて放り込んだ。「理想のパットだった」とにっこりと笑った。

 5月上旬のワールド・レディース・サロンパス・カップで初日首位に立つなど自己最高の12位に入ったが、その後は3週連続予選落ち。不振の原因はパットだった。2週前の中京テレビ・ブリヂストン・レディースで渡辺彩香のパットを見て「パットは強めに打たなきゃ駄目」と思い至った。

 キャディーを務める父・直さん(45)の助言もあり、実際のカップの30センチ奥に仮想のカップをイメージして強めに打つ練習を始めた。その成果が表れこの日ファーストパットをショートしたのはわずかに1度だけだった。

 今季からツアーに参戦し13戦目。下半身を中心に疲労が蓄積していたが、上田桃子の専属トレーナー伊藤久氏のアドバイスで5月27日からラウンド後に2、3キロのランニングを取り入れた。「ベッドを下りた時から違う。走る前は歩くだけでふくらはぎから下が痛かったけど、凄く改善された」とラウンド翌日に筋肉痛が残らなくなった。ヨネックスCCはアップダウンの激しいコースだが、難なく乗り切った。

 「トップ10以内に入りたい。サロンパスでは入れなかったので」。メジャーでは2日目以降に失速したが、今度は勢いをキープする。

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2016年6月4日のニュース