ポールは手術、グリフィンは今季絶望…クリッパーズに衝撃

ポール（中央）に声をかけるクリッパーズのリバース監督（右）（ＡＰ）

　ＮＢＡプレーオフ１回戦の第４戦で右手の第３中手骨を骨折したクリッパーズのポイントガード、クリス・ポール（３０）が負傷から一夜明けた２６日、ロサンゼルス市内の病院で手術を受けた。チーム側によれば全治まで４～６週間が必要。また左太腿を痛めてベンチに退いたパワーフォワードのブレイク・グリフィン（２７）のプレーオフ残り試合の出場は絶望となった。

　ポールはトレイルブレイザーズのジェラルド・ヘンダーソン（２８）の背後からボールを奪おうとして接触した際に負傷。グリフィンは同じ個所を痛めて今季４７試合を欠場しており、２度目の故障とあって今後の出場を断念した。

　西地区４位のクリッパーズは５位トレイルブレイザーズに対し、ホームで連勝しながらロードで連敗。今後は１９・５得点、１０・０アシストをマークしたポールと２１・４得点、８・４リバウンドを稼いだグリフィンを欠く布陣となるため苦戦は免れないだろう。

　１９７０年にバファロー・ブレーブスとして誕生したクリッパーズはファイナルどころか、まだ一度も地区決勝に進出しておらず、昨季の準決勝では３勝１敗とリードしながらそこからロケッツに３連敗を喫して無念の敗退。過去４季はいずれもＶ候補に挙げられながらファンの期待に応えられなかった。

　すでにウォリアーズのステファン・カリー（２８）が右膝のじん帯損傷で少なくとも２週間は戦列を離脱。今、プレーオフではリーグを代表する２人のポイントガードが予期せぬ故障でコートから姿を消す事態となった。