野口 北京五輪前のケガで「どん底見た」今は自分に「お疲れさま」と

[ 2016年4月16日 05:30 ]

引退会見で涙を浮かべる野口
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野口みずき引退会見

 【野口に聞く】

 ――いつ引退を決意?

 「この3、4月あたり。広瀬監督には1年前ぐらいから“もしかしたらリオの選考レースが最後になるかもしれません”と言っていた」

 ――思い出は?

 「一番はアテネ五輪の金ですけど、その前年の大阪国際での走りは、今でもいい走りができたなと思っている。広瀬監督や藤田さん(前監督)をいい意味で裏切ることができた。それと(今回の)名古屋の3つが心に残るレース。自分のピークは07年だったと思う」

 ――北京五輪前にケガ。

 「階段から転げ落ちてどん底を見た。でも当時は(重圧のせいか)、いい態度で取材に応じないこともあって、神様が“一回つまずいた方がいい”と言ってくれたんだと思う。私にとって必要な経験だった」

 ――広瀬総監督の存在は?

 「広瀬監督との関係は、家にいるよりも長い。何度も“やめます”と言ったのを止めてくれて、支えてくれた。“本当にありがとうございました”という思い」

 ――競技を終えた自分に言葉を掛けるなら?

 「自分の納得するまで走り切れて良かったね、お疲れさま、と言ってあげたい。生まれ変わっても走りたいし、また走ると思う」

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2016年4月16日のニュース