野口みずき引退会見「すがすがしい気持ち」今後は陸上界へ恩返し誓う

[ 2016年4月16日 05:30 ]

引退会見で笑みを浮かべるアテネ五輪マラソン女子金メダリストの野口

 04年アテネ五輪女子マラソン金メダリストで日本記録保持者の野口みずき(37=シスメックス)が15日、神戸市内で引退会見を開いた。リオデジャネイロ五輪出場を懸けた3月の名古屋ウィメンズマラソンで23位。結果を出せず、近年はトップレベルを維持できなくなったことから現役を退くことを決意した。競技人生で完全燃焼したことを明かし、今後は陸上界に恩返しすることを誓った。

  晴れやかな表情で、野口は壇上に上がった。最後の挑戦と位置づけたリオ五輪出場はかなわなかったものの、19年前に掲げた最大の目標は達成した。「(97年に)ワコールに入社したとき“足が壊れるまで走りたい”と言った。本当に自分が納得するまで走り切れた。すがすがしい気持ち」。現役生活に別れを告げた。

 中学入学時に親友から誘われて始めた競技人生。幾多の栄光と挫折を味わった。00年のシドニー五輪で高橋尚子が金メダルを獲得する姿を見て、女子マラソンに憧れた。02年に初挑戦すると頭角を現し、04年のアテネ五輪で金メダルを獲得。05年のベルリンで叩き出した2時間19分12秒という日本記録は、いまだに破られていない。

 だが、左太腿肉離れで北京五輪を直前で辞退。その後は度重なるケガに悩まされた。「2年前から心と体のバランスが悪くなった。思うようにトレーニングができなくて、その辺りから引退が頭の中にあった」。23位に終わった3月の名古屋ウィメンズマラソンの後に、97年からともに歩んできた広瀬永和総監督に引退する決意を伝えた。

 今後については、シスメックスに残るかも含めて未定。「自分を分析したら、指導者には向いてないかな」としながらも「できる範囲で陸上に携わることができたら。陸上界に恩返しがしたい」とビジョンを語った。

 ◆野口 みずき(のぐち・みずき)1978年(昭53)7月3日生まれ、三重県出身の37歳。三重・宇治山田商高からワコール、グローバリーを経て05年12月からシスメックスに所属。初マラソンの02年名古屋国際を制し03年世界選手権で銀メダルを獲得。04年アテネ五輪で金メダルに輝き、05年ベルリンで2時間19分12秒の日本新記録を樹立した。連覇を期待された08年北京五輪は故障で欠場。1メートル50、41キロ。

続きを表示

この記事のフォト

「渋野日向子」特集記事

「ラグビーワールドカップ2019日本大会」特集記事

2016年4月16日のニュース