競歩鈴木 リオ絶望的…恥骨炎回復せず国内選考大会欠場へ

[ 2016年2月16日 10:00 ]

リオ五輪出場が絶望的となった競歩の鈴木

 陸上男子20キロ競歩の世界記録保持者・鈴木雄介(28=富士通)のリオデジャネイロ五輪出場が15日、絶望的になった。恥骨炎で昨夏の世界選手権を途中棄権した鈴木は、患部の回復に時間がかかって調整が進まず。この日、日本陸連が代表選考会となる21日の日本選手権(兵庫)の欠場と、3月20日の全日本能美大会(石川)のエントリーを見送る方針を発表した。

 リオデジャネイロ五輪に出場するためには、日本選手権、全日本能美大会のどちらかで日本人3位以内に入る必要がある。世界記録保持者でも特例はなく、国内選考2大会への不出場は、夢舞台への道のりが閉ざされることを意味する。鈴木は日本陸連を通じ、「レースに向けたトレーニングができていない状況であり、来月の全日本能美大会についても、現時点では出場は厳しい」とコメントした。

 1月には「選考会で競技人生が終わらないようにしないといけない」と話しており、冷静に現状を分析したとみられる。今後については、「リハビリトレーニングを行いながら復帰に向けて皆さまのご声援に応えられるよう取り組み、自己記録の更新、世界選手権のメダル、東京五輪での金メダルを目指していきたい」と鈴木。この悔しさが糧になると信じて、世界記録保持者は新たな目標へ歩を進める。

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2016年2月16日のニュース