岩田 米ツアーVお預け…攻めた終盤でスコア落とし4位

[ 2016年2月16日 05:30 ]

4番、バンカーショットを放つ岩田(AP)

米男子ゴルフツアーAT&Tペブルビーチ・プロアマ最終日

(2月14日 米カリフォルニア州ペブルビーチ ペブルビーチ・リンクス=6816ヤード、パー72)
 米ツアー初優勝はならなかった。首位に2打差の2位から逆転を狙った岩田寛(35=フリー)は3バーディー、3ボギーの72で、通算14アンダーの273で4位。一時は首位に並んだものの、勝負どころの終盤でスコアを落とした。65で回ったボーン・テーラー(39=米国)が通算17アンダーで11年ぶりの通算3勝目を挙げた。

 プレーオフに残るにはこのアプローチを入れるしかない。最終18番パー5。首位との2打差を追った岩田はグリーン手前から35ヤードの第3打をカップに放り込もうと狙ったが、ボールはグリーンに届かずがっくりとうつむいた。前週のフェニックス・オープンは東北福祉大の後輩に当たる松山が制した。史上初の日本人による米ツアー2週連続優勝の期待を背負ったが、3打及ばず4位。今季自己最高位にも「情けない。自分の下手さにあきれる」と悔しがった。

 最終日はツアー屈指の人気を誇るミケルソンとの最終組だったが「出だしの2ホールくらいは緊張したけど、落ち着いていた」と冷静さを保った。前半はパットがなかなか決まらずに我慢する中、6番で1メートル、7番で5メートルを沈めるバーディーで食い下がり、後半の11番で1メートルのバーディーパットを決めて首位に並んだ。「ショットがひどくてしのぐことしかできなかった」と12番からの7ホールは全てパーオンに失敗しながらも、必死に粘った。

 明暗を分けたのは「ここから攻めていこう」と気持ちを切り替えた16番だった。すでにテーラーが17アンダーまで到達しており、優勝するためにはスコアを伸ばさなければならない状況。だが、第2打をグリーン手前のラフに外すと、アプローチが「思ったより強く入った」と3メートルオーバー。パーパットも右に切れてボギーを叩き、首位と2打差に後退して最後まで取り戻せなかった。

 悔しい惜敗となったが、トップ10に入ったことで18日開幕のノーザントラスト・オープン(米カリフォルニア州)の出場権を獲得。「いつまでも調子が悪いとは言っていられない。練習します」。松山も出場予定の大会で、もう一度旋風を巻き起こす。

続きを表示

2016年2月16日のニュース