五郎丸 仏「トップ14」の名門トゥーロンからオファー

[ 2016年2月16日 05:30 ]

五郎丸

 ラグビー日本代表のFB五郎丸歩(29=ヤマハ発動機)が、フランスのプロリーグ「トップ14」の名門トゥーロンから獲得オファーを受けていることが15日、分かった。五郎丸は現在、世界最高峰リーグ「スーパーラグビー(SR)」のレッズ(オーストラリア)に期限付き移籍し、27日の開幕ワラタス戦(シドニー)へ向け調整中。今後、契約交渉のテーブルに着くかは不透明な状況だが、日本ラグビー界の象徴となった背番号15から、ますます目が離せなくなってきた。

 14日(日本時間15日未明)にフランスのテレビ局「カナル・プリュス」が「トゥーロンが五郎丸と来季の1年契約で合意」と第一報。その後、複数のフランスメディアとオーストラリアのAAP通信も、来季契約で合意したと報じた。これらの報道を受け、五郎丸のマネジメント会社の担当者は「契約合意した事実はない」とした上で「オファーが届いているのは事実。つい最近です」と認めた。

 五郎丸とトゥーロンをめぐっては、昨年12月24日にフランス紙が獲得オファーを出したと報道。同26日のキヤノン戦(秩父宮)後の会見で五郎丸は「海外からオファーをもらうのはうれしいことなので実現すればいいですね」と話した。実際にその時点での打診はなかったが結果的に本人が望む状況に至ったと言える。

 五郎丸は現在、SR開幕戦へ集中しており、同担当者も「現状でレッズ(の公式戦)でプレーをしておらず、その後のことを決めることはできない」と話す。ただ、毎年8月下旬に開幕するトップ14の各クラブは、新シーズンへ向けて世界各国の有力選手の引き抜き合戦を展開中。今月9日には五郎丸とはレッズで同僚となったオーストラリア代表フランカーのリアム・ギルが、SRシーズン終了後のトップ14移籍を発表した。

 五郎丸が契約交渉のテーブルに着いた場合は、トップ14と同時期に開幕するトップリーグとの兼ね合いが懸案となる。開幕からトップ14でのプレーを選択した場合、ヤマハ発動機退団という選択肢も考えられるが同チームの関係者は「何も聞いていない」と静観の構えを示した。いずれにしても、来月1日には30歳となる五郎丸にとって、大きな選択を迫られることになる。

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2016年2月16日のニュース