30歳・森岡、逆転V!3大会連続の五輪代表入り決めた

[ 2015年10月26日 05:30 ]

50キロ競歩でレースする森岡

 来年のリオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねた全日本50キロ競歩高畠大会が山形県高畠町で行われ、30歳の森岡紘一朗(富士通)が3時間44分27秒で優勝し、3大会連続の代表入りを決めた。森岡は日本陸連が定めた3時間45分2秒の派遣設定記録を突破し、選考基準を満たした。管野智文(東洋大)が3時間54分24秒で2位、吉田琢哉(盛岡市役所)が3位。日本記録保持者の山崎勇喜(自衛隊)は右膝を痛めて途中棄権した。

 森岡は40キロすぎにトップに立つと、逃げ切った。昨年の大会と4月の日本選手権では途中棄権。世界選手権出場も逃し「ここ数年苦しいレースが続いていた。自分を信じて歩いた」と涙を浮かべた。強風の中、序盤から山崎が飛び出した。森岡は無理に追わず、30キロで1分8秒あった差を徐々に縮めて逆転。「背中を追ってタイムを頭に入れながら勝負を決められた」と胸を張った。

 ◆森岡 紘一朗(もりおか・こういちろう)08年北京、12年ロンドン両五輪日本代表。世界選手権は05年から5大会連続で出場し、11年大邱大会の男子50キロ競歩では6位入賞した。順大出。1メートル84、69キロ。30歳。長崎県出身。

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2015年10月26日のニュース