みなみ来た!3差3位 初の最終日最終組、アマ初の2勝目狙う

[ 2015年9月27日 05:30 ]

9番でチップインバーディーを決め跳び上がって喜ぶ勝

女子ゴルフツアー ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン第2日

(9月26日 宮城県利府町 利府ゴルフ倶楽部=6534ヤード、パー72)
 勝みなみ(17=鹿児島高2年)が6バーディー、1ボギーの67で回り通算6アンダーとし、首位に3打差の3位に浮上した。自身初の最終日最終組に入り、史上初となるアマチュアでのツアー2勝目を目指す。大山志保(38=大和ハウス工業)が1イーグル、8バーディー、1ボギーで大会記録を1打更新する63をマーク。通算9アンダーで表純子(41=中部衛生検査センター)と首位に並んだ。
【第2R成績】

 アマチュアとは思えない勝の貫禄のプレーだった。フェアウエーを外したのは2度だけという安定したティーショットと精度の高いアイアンでピンを攻める。2番では残り105ヤードからPWでカップ「7センチ」に付けて「お先にバーディー」。3番も115ヤードからPWでピン2メートルへ。連続バーディーで波に乗った。

 9番パー4は2打目をグリーン奥にこぼしたが「寄せてパーでいい」と逆目の難しいラフから58度のウエッジで打った一打がカップに収まった。ボギー直後の18番は下りの5メートルを沈めて67でフィニッシュした。合計24パットは全選手中最少だった。

 昨年のKKT杯バンテリン・レディースでアマとして4人目のツアー優勝。今季は今大会を含め12試合に出場しているが遠征続きの生活は「あまり(好きではない)。地元が一番いい。すぐ家に帰りたくなる」という。前戦マンシングウェア東海クラシック後の21日に鹿児島の自宅に帰った。

 友達と恋愛コメディー映画「ヒロイン失格」を見て食事をしてリフレッシュ。わずか1日の帰郷だが「月曜日は普通の高校生になれました。友達がチケットを取ってくれて一番いい席で見たんです」と屈託なく笑った。

 自身初の最終日最終組から史上初となるアマでのツアー2勝を目指す。アマの最終日最終組は過去18回(データが残る02年以降)あるが優勝したケースは03年のこの大会の宮里藍だけ。当時5歳だった勝は「全然記憶はない」というが「目標とする選手が優勝した大会だし勝ちたい気持ちは強い。気持ちが切れなかったら優勝は近いんじゃないかな」と力を込めた。

 「4年くらいベストスコアを出していないので10アンダーを目指す」と自己ベスト63の更新も目標に挙げた。達成すればこの日大山がマークした大会記録も塗り替える。優勝した場合のプロ転向については「決めてません」と語るにとどめたが、新たな歴史をつくるべく残り18ホールに挑む。

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2015年9月27日のニュース