大山2位!メジャー初V見えた 精密フェアウエーキープ率100%

[ 2015年7月12日 05:30 ]

第2ラウンド、通算4アンダーで2位に浮上した大山

USLPGAツアー 全米女子オープン第2日

(7月10日 米ペンシルベニア州ランカスター ランカスターCC=6289ヤード、パー70)
 第1ラウンドの残りと第2ラウンドが行われ、17位で出た大山志保(38=大和ハウス工業)が6バーディー、2ボギーの66とスコアを伸ばし通算4アンダーの136で首位と3打差の2位に浮上した。葭葉(よしば)ルミ(22=富士住建)は68で回り、通算2アンダーで5位につけた。66で回った梁熙英(25=韓国)が7アンダーで単独首位。14歳のアマチュア、山口すず夏(神奈川・鵜野森中3年)は通算9オーバーで予選落ちした。

 トレードマークのガッツポーズを何度もさく裂させた会心のラウンド。66をマークした大山は開口一番に「気持ちよかった」と言って笑った。

 ショットの精度が抜群だった。フェアウエーキープ率100%。パーオンを逃したのも2ホールだけ。インから出てボギーが2つ先行したが、14番で2打目を1メートルにつけて1つ戻し、15番は残り125ヤードから9Iで3メートルへ。連続バーディーで右拳を突き上げた。

 後半のアウトはボギーなしの4バーディー。2番は3メートルに乗せて、4番はピン奥80センチにぴたり。5番のバーディーは1メートルにつけたチャンスを生かしたものだった。

 6年ぶり3度目の出場。2位まで浮上し「いろいろなことを経験して、ここに戻ってこられたことがうれしい。本当に幸せ」としみじみと語った。06年国内ツアー賞金女王に輝き、09年から米ツアーに参戦したが、両肘の故障などで撤退。復帰した国内ツアーでシード落ちも経験した。苦しい時期を乗り越えて「自分の中では最高」と呼ぶ大会に戻ってきた。

 出場資格は「7月5日の世界ランキング50位以内」。前週44位だった大山は3日に現地入りしたが、出場が確定していなかったため会場での練習ラウンドを拒否される屈辱を味わった。それでも「練習さえできればいい。パター練習はいつもよりできる」と許可が下りた5日正午まで前向きな姿勢を崩さなかった。

 父・晃さん(75)が宮崎から駆けつけた。米国本土での試合観戦は初めての晃さんにリーダーボードに載った自分の名前を見せることができ「幸せですね」と目を細めた。

 「今大会は、学びたいと思うのと自分への挑戦と考えている」と言う大山。自分のペースでメジャータイトルを追いかける。

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