柔道リオ合宿 ブラジル人選手と徹底寝技 監督「この地に戻って金」

[ 2015年7月12日 05:30 ]

 柔道の世界選手権(8月、カザフスタン・アスタナ)男子日本代表は10日、来年五輪を開催するリオデジャネイロで9日から行っている合宿を報道陣に公開し、世界選手権4連覇を狙う66キロ級の海老沼匡(25=パーク24)や昨年の100キロ超級銀メダルの七戸龍(26=九州電力)らがブラジル選手との乱取りで汗を流した。

 井上康生監督は「必ずこの地に戻って金メダルを獲るぞという思いを膨らませてほしい」とリオ遠征の狙いを説明。何人も違う相手と精力的に手を合わせた七戸は「日本代表としてここに出て勝つのだと明確に考えられたのは良かった」と話した。4月下旬に左肩を負傷した海老沼は「痛みはあるが、少しずつ動けるようになっている」と順調な回復ぶりを示した。合宿は11日まで行う。

 公開した午前の稽古は約1時間半、寝技の乱取りだけを行った。100人ほど集まった相手役のブラジル選手は柔術の世界王者らが含まれ、多彩な絞め技で日本代表を感心させた。井上監督は「ロンドン五輪も何人かが関節技で敗れたし、寝技の重要さを感じている。日本では練習の場が少ないので、この経験はプラス」と満足そうな様子。海老沼は「自分はあまり寝技が強くないので(寝技の豊富な)ブラジリアン柔術に触れられたのは良かった」と話した。

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2015年7月12日のニュース