錦織　ジョコビッチにフルセット敗退、４強ならず　イタリア国際

準々決勝のジョコビッチ戦でリターンショットを放つ錦織

　テニスのイタリア国際は１５日にローマで行われ、世界ランキング６位で第５シードの錦織圭（２５＝日清食品）は、男子シングルス準々決勝で世界１位のノバク・ジョコビッチ（２７＝セルビア）と対戦。３―６、６―３、１―６で敗れ、準決勝進出を逃した。

　ジョコビッチのサーブから始まった第１セット。第１ゲームはジョコビッチがキープ。第２ゲームはジョコビッチにブレークを許した。その後は互いにキープ。第９ゲームに錦織はブレークポイントを握ったが、粘るジョコビッチにデュースに持ち込まれて第１セットを奪われた。

　錦織は序盤から積極的なプレーを続けたが、ショットがネットに阻まれるなどミスが目立った。ジョコビッチはさすがの安定感を見せ、ラリーでも精度の高いストロークで錦織のミスを誘った。

　第２セットは第１ゲームを錦織がサービスエースでキープした。その後はサービスを取り合ったが、ショットミスが減らした錦織が第６ゲームでブレークに成功。５―３の第９ゲームを取って第２セットを奪いファイナルセットへ持ち込んだ。

　第３セットは波に乗れず第４、６ゲームと２度のブレークを許した。錦織は反撃できず第７ゲームでゲームセットとなった。

　錦織は次戦、２４日開幕の全仏オープンに臨む。