日大 24年ぶり栄冠ならず、関学に屈辱大敗 甲子園ボウル

[ 2014年12月15日 05:30 ]

<関学大・日大>第4Q、QBサックを食らう日大・高橋(左)

 アメリカンフットボールの全日本大学選手権決勝「第69回パナソニック杯毎日甲子園ボウル」は甲子園球場で行われ、24年ぶりの優勝に挑んだ東日本代表の日大(関東)は西日本代表の関学大(関西)に10―55で敗れた。関学大は4年連続27度目の優勝。来年1月3日の日本選手権ライスボウル(東京ドーム)で社会人王者と対戦する。年間最優秀選手に贈られるミルズ杯はこの日3TDをマークした関学大主将のRB鷺野、甲子園ボウル最優秀選手は橋本誠が選ばれた。

 聖地で屈辱にまみれた。90年以来の勝利どころか、日大史上ワーストの55失点で大敗。「完敗です」と内田監督が脱帽すれば、DLの宮田主将も「点差以上に実力差があった。実力不足」と言葉を絞り出した。

 挑戦者の意識が強すぎたのか、本来の形を見失った。関西のリーグ戦で立命大が関学大を21失点に抑えたDF陣を模してDF隊形を変えたが、最初のシリーズからズルズルと後退。中央を突破されて立て続けにTDを許す最悪の展開となった。

 攻撃も後手に回った。「高橋は分析力があるから一度見せてからと思った」と指揮官は先発に昨年の甲子園ボウルを経験した2年生QBの高橋ではなく、西沢を起用。関学大の裏をかく狙いもあったが、第1Qを任された西沢がランで獲得したのは9ヤード、パスは2本通っただけ。第2Qから司令塔の位置に立った高橋がリズムを引き寄せたものの、序盤の大量失点が最後まで尾を引いた。

 「来年はWRも残っている。パスで勝てるオフェンスを」と高橋。3年生以下が先発の大半を占めた中、雪辱を誓った。

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2014年12月15日のニュース