町田 卒論執筆で調整不足、高難度「第9」で3度も転倒

[ 2014年12月15日 05:30 ]

フィギュアGPファイナル男子フリーで転倒する町田樹

フィギュアスケートGPファイナル最終日

(12月13日 スペイン・バルセロナ)
 表彰台は遠かった。ファイナルで12年6位、13年4位の町田は、最下位の6位に沈んだ。文武両道を常とし、大会中も卒論執筆で睡眠時間を削った。調整不足のため、一度は出場辞退届を出したほどだった。

 冒頭の4回転トーループを含め3度も転倒。頭の中を整理しようと時折、顎に手を当てて考え込み「壁にはね返されて悔しい」と険しい表情で語った。「壁」とはベートーベンの「交響曲第9番」で目指す理想のこと。ジャンプの間にステップやターンをちりばめたプログラムは「針の穴を通すくらいの緻密さ」が求められる。「演技は恥ずべきものだったが、後悔はない。こんなことで負けていられない。苦難を乗り越えた先に光はある」。26日開幕の全日本選手権(長野)に向け、「歯車をかみ合わせてみせる」と執念を見せた。

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2014年12月15日のニュース