羽生復活の軌跡 11・8激突負傷から1カ月で頂点

[ 2014年12月15日 07:40 ]

フィギュアスケートのGPファイナル男子で2連覇を果たし、メダルを手に笑顔の羽生結弦

フィギュアスケートGPファイナル最終日

(12月13日 スペイン・バルセロナ)
 【羽生復活の軌跡】

 ▼11月8日 中国杯男子フリー直前の6分間練習で閻(エン)涵(カン)(18=中国)と正面衝突。頭部、顎から流血したが、止血後に強行出場した。5度も転倒しながら滑りきり、スコアを見ると号泣。合計237・55点で2位に入った。

 ▼9日 エキシビションを欠場し、成田空港に緊急帰国。車椅子に乗った痛々しい姿で空港に姿を見せ、そのまま都内の病院で精密検査を受けた。

 ▼10日 日本連盟が精密検査の結果を発表。頭部挫創、下顎(かがく)挫創、腹部挫傷、左大腿挫傷、右足関節捻挫と負傷は5カ所で、全治約2~3週間の診断。

 ▼20日頃 氷上練習を再開したが、ジャンプは跳べず。

 ▼25日 ブライアン・オーサー・コーチが来日。NHK杯出場について「可能性はかなり高い」と明かした。日本連盟は26日の非公式練習後に最終判断すると発表。

 ▼26日 非公式練習でトーループ、サルコーの2種類の4回転に成功。練習後、小林強化部長が「出場いたします」と発表。

 ▼27日 会見で中国杯の強行出場について問われると「スポーツは限界に挑むもの。ある意味、死と隣り合わせ」などと話した。

 ▼28、29日 NHK杯はSP5位と出遅れ、フリーでもミスを連発。4位に終わったが、ポイント6位でぎりぎりファイナルの出場権を獲得。

 ▼12月1日以降 オーサー・コーチに渡された練習メニューをトロントに戻らず国内でこなす。

 ▼7日 20歳の誕生日を迎える。

 ▼9日 ファイナル開催地のバルセロナ入り。「年は関係なく、僕らしい演技をしたい」。

 ▼12日 SPで94・08点をマークして首位発進。

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2014年12月15日のニュース