松山 縦振り変更でショット安定67!ノーボギー「優勝意識」

[ 2014年10月12日 05:30 ]

第2ラウンド、3番でバンカーショットを放つ松山英樹

USPGAツアー フライズコム・オープン第2日

(10月10日 米カリフォルニア州ナパ シルベラードリゾート=7203ヤード、パー72)
 25位から出た松山英樹(22=LEXUS)は5バーディー、ボギーなしの67とスコアを伸ばし、通算7アンダーの137で首位に3打差の7位に浮上。今季開幕戦でいきなり優勝争いに食い込んだ。石川遼(23=CASIO)は71で回り、通算2アンダーの47位で予選を通過した。マーティン・レアド(31=英国)が通算10アンダーで首位に立った。

 この日、第1打でフェアウエーを外したのは2度だけ。抜群の安定感が光った松山は「ティーショットが安定している分、ピンチらしいピンチもなかった」とリラックスした笑みを浮かべた。

 3番で2メートルを沈めてバーディーが先行すると、5、9番と2つのパー5でしっかりスコアを伸ばした。後半はパットがさえ始め、11番は11メートルのロングパットをねじ込んでバーディー。じわじわとリーダーズボードを浮上した。

 3週間のオフの間に理想のスイングを目指してアドレスを調整したが、「そうするとどうしても振るイメージが変わった」と新たな悩みが出てきた。そこで「一昨日くらいから(イメージを)横振りから縦振りに替えてみた。良い感じに振れている」と調整。ショットの安定感が増し、好スコアにつなげた。

 昨季序盤は背中痛や左手親指付け根痛に苦しめられ、ケガが完治してからも「(患部を)かばったスイングをしていた」と後遺症に悩まされたこともあった。しかし、今季は違う。渡米前には「今の状態は去年とは違う」と体調が良いことを強調。この日も「(スイングを)替えたというより崩れていた部分がちょっとずつ戻ってきているのかな」と話すなど好調時のゴルフを取り戻しつつある。

 首位とは3打差と絶好の位置につけて決勝ラウンドを迎える。「いくら良いとは言っても半信半疑」と冷静さを失ってはいないが、「優勝は意識するでしょ」と期待も抱く。「優勝争いしていいプレーができるのが一番いいので、それを試せるラウンドにしたい」。明るい表情で言い切った22歳は自信に満ちていた。

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