ダニエル太郎 ホロ苦初陣 最終セットまで奮闘も…

[ 2014年4月5日 05:30 ]

チェコ戦のシングルスで敗れたダニエル太郎

テニス男子国別対抗戦デ杯ワールドグループ準々決勝第1日

(4月4日 東京・有明コロシアム)
 シングルス2試合が行われ、第2試合で日本代表デビューを果たしたダニエル太郎(21=IMG)はフルセットの末にルカシュ・ロソルに敗れた。第1試合も伊藤竜馬(24=北日本物産)がウイルス性腸炎に見舞われてラデク・ステパネクに逆転負けを喫し、日本は2連敗。3連覇を狙うチェコとの準々決勝は3日間でシングルス4、ダブルス1の計5試合で争われ、3勝したチームが準決勝に進出するため、日本は崖っ縁に立たされた。

 超新星が力強い一歩を記した。2セットを先取されたダニエルだが、第3セットからサービスリターンを修正して得意のラリー戦に持ち込み、最終セットまでもつれる善戦。最後はダブルフォールトで格上に屈して「凄い悔しい」と嘆いたが、植田監督は「フレッシュな存在がチームに明るさと可能性を持ってきてくれた」と評価した。1メートル90のダニエルは父が米国人のハーフでスペイン・バレンシアが練習拠点。3カ国語を操る。試合後の会見では言葉に詰まる部分もあり、スタッフに英語に変更するか促されたが「いや練習しないと」と最後まで日本語で通した。錦織らがベンチから声援を送り「サポートが力になった。初めてにしては良い試合ができた。日本の国を代表して、もっと活躍できればいいと思う」と前を向いた。

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