森田 女王の粘り!後半意地の巻き返しで3差

[ 2014年4月5日 05:30 ]

<ヤマハレディース2日目>2番、ティーショットを放つ森田

女子ゴルフツアーヤマハ・レディース葛城第2日

(4月4日 静岡県袋井市 葛城ゴルフ倶楽部山名コース=6540ヤード、パー72)
 強風と雨に見舞われる中、首位でスタートした森田理香子(24=リコー)は前半40と苦しみながら後半35と巻き返し、通算3アンダー、3打差の6位に踏みとどまった。笠りつ子(26=京セラドキュメントソリューションズ)が2日連続の69で通算6アンダーでトップに立ち、1打差の2位で吉田弓美子(26=イーグルポイントGC)ら3人が追う展開。2週連続優勝が懸かる渡辺彩香(20=ユピテル)は81と崩れ、50位と大きく後退した。

 叩きつけるような雨が降ると思えば、突然薄日が差してくる。強風はグリーン上の傾斜に止まったボールも動くほどで、選手から天候が変わりやすい「全英オープンみたい」との声も聞かれた。

 初日首位の森田も翻弄(ほんろう)された。スタートの1番をアプローチのミスでボギーとすると5、6番は3パットの連続ボギー。そして9番のパー4は第2打をグリーン右の林に入れ、結局5オンとまさかのトリプルボギーだ。前半40のスコアに「風でボールが動いたりするので知らないうちに急いだのかも。落ち着いてゆっくり打てば良かった」と悔やんだ。

 6アンダーでスタートしながら前半で2アンダーまで後退。しかし、ここから「上手な人でもミスはするもの。残りも2日間ある」と自分に言い聞かせた。13、14番の連続ボギー後に15番で10メートルを沈めると、17、18番ではともに1メートルのバーディーパットを沈める。上がりの4ホールで3バーディーを奪い、昨年賞金女王の底力を見せつけた。

 一時6打差に開いた首位・笠との差も3打差として6位タイに踏みとどまった。もともとスロースターターの森田は4日間の長丁場を得意とする。昨年トップ10を記録した回数は26試合に出場した3日間の大会で9回(35%)だったが9試合に出た4日間の大会では5回(56%)を記録。試合数に差がある中で優勝はいずれも2回を記録した。残り2日で3打差は射程圏。女王は「ミスを経験したのであとは落ち着いてできます」と巻き返しを誓った。

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2014年4月5日のニュース