bjジュニアユース杯V榛原中 トルコ遠征2戦2敗も貴重経験

[ 2014年4月5日 05:30 ]

フェネルバフチェと記念撮影する榛原中の選手たち

 昨年末のバスケットボールbjリーグジュニアユース杯決勝大会の男子優勝チーム・榛原中が3日(日本時間4日未明)、海外遠征先のトルコ共和国で親善試合第2戦に臨み、フェネルバフチェのジュニアチームに敗れた。初の海外武者修行は2戦2敗で終えたが、欧州の強豪チームへの挑戦は選手たちにとって貴重な経験となった。チームは6日に帰国する。

 アジアと欧州にまたがるトルコ最大の都市・イスタンブール。2つの文化が融合する異国の地で、榛原中が「欧州の経験」と「日の丸の教え」、和洋2つの大きな財産を旅路の手土産とした。

 前日のガラタサライ戦に続く、フェネルバフチェとの親善試合第2戦。63―90と完敗したものの、開始から第2Q途中まではリードを奪う健闘を見せた。欧州屈指のバスケ強国での連戦は2戦2敗。だが、強豪2クラブ相手の腕試しでは大きな収穫を得た。世界クラスの「パワー」、そして海外選手の「高さ」。欧州のレベルを肌で感じる貴重な経験となった。

 そして、貴重な経験がもうひとつ。第2戦前の練習で、遠征に同行したbjリーグ・河内敏光コミッショナー(59)から直接指導を受けた。今でこそリーグ運営の最高責任者として現場を離れているが、かつては日本代表監督も務めた名将。パスやシュートの基本に攻守の心構えなど、手取り足取りの熱血指導は2時間に及んだ。「子供たちに教えるなんて、いつ以来か記憶にないよ」という貴重な薫陶に、河守大世主将(3年)も「指導は分かりやすかった」と喜びの表情。直後の試合でも「教えてもらったカバーの時の声出しなどは意識してやりました」と、注入された日本代表のノウハウを早くも実践していた。

 チームは市内観光や欧州リーグ観戦を楽しんだあと、6日に帰国。今後は6月に始まる中学総体地区予選に照準を合わせレベルアップを図る。トルコで得た経験を生かし、目指すは7月の県中学総体制覇、そして8月の全中日本一だ。冬夏全国2冠へとつながる真っすぐな道を、高らかにトルコ行進曲を奏でながら突き進む。

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